「サレ夫」になってしまった!妻の不倫を見抜く方法や正しい対処方法を弁護士が解説

監修者
弁護士 鈴木 翔太
弁護士 鈴木 翔太
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妻に不倫された夫を「サレ夫」といいます。

女性に不倫されたからといって、それだけで男性が有利になることはありません。たとえば離婚する際に親権をとりにくく、相手が親権者になれば養育費も払わねばなりません。高額な財産分与を払うべきケースもあります。

この記事では「サレ夫」になったときの対処方法をお伝えしますので「妻に不倫されているかも?」と感じている男性の方はぜひ参考にしてみてください。

1.サレ夫とスル妻

パターン別!離婚のメリット・デメリットとは

サレ夫とは「妻に浮気(不倫)された夫」という意味です。浮気「された」ので「サレ」夫といいます。もちろん法律用語ではなく、ネット上でよく使用されるスラングの1つです。

一方、浮気した妻を「スル妻」といいます。

最近では女性の社会進出や経済的に余裕のある女性が増えたことなどもあり、スル妻やサレ夫の事例がほうぼうでみられるようになっています。

2.サレ夫がすべきこと

サレ夫になったら、以下のように対処してください。

2-1.証拠を集める

まずは確実な不倫の証拠を集めましょう。証拠がなかったら「サレ夫」であることを証明できません。妻が不倫を認めないと慰謝料も払ってもらえませんし、離婚すらできない可能性があります。

もしくは妻側から離婚を請求されて財産分与などの支払いをさせられ、子どもを奪われて養育費を払わされ、挙句の果てに不倫相手と再婚されてしまうという事態もありあり得ます。

証拠があれば離婚交渉を有利に進められるので、上記のような状況に追い込まれずに済みます。

不倫の証拠の集め方

不倫の証拠を集めるときには、できるだけ「肉体関係」を証明できるものに着目しましょう。

法律上「不貞」というためには「肉体関係」が必要だからです。単に職場の上司やサークル仲間と仲良くしているだけでは「不貞」にならず、原則として慰謝料も請求できません。

妻は周到に証拠を隠しているものです。LINEやメールのメッセージ、相手男性から受け取ったプレゼント、画像や動画、電話の通話記録などを集めましょう。自力で収集するのが難しければ探偵事務所へ尾行調査を依頼してみてください。

2-2.離婚するかどうか検討する

妻に不倫されたら、離婚するかどうかを検討すべきです。

「不貞」は法定離婚事由となっているので、妻が拒否しても訴訟を起こせば離婚を認めてもらえます。

ただ必ずしも離婚が最善の解決方法とは限りません。妻が不倫相手と別れて反省するなら、夫婦関係を修復した方がお互い幸せになれるケースもあります。子どもがいるなら子どもの将来に対する影響も考えなければなりません。一時の感情に流されず、全体的な状況をみてベストな対処方法を検討しましょう。

離婚するかどうか迷ったときには弁護士へご相談ください。

2-3.妻と話し合う

不倫の証拠を揃えて離婚するかどうかも決意したら、妻と話し合いましょう。

夫婦関係を修復したいならその旨伝えて、今後の生活方法等を話し合います。

離婚を希望するなら希望する離婚条件を提示しましょう。妻の不倫を理由に離婚するなら慰謝料も請求できます。

なお「不倫の事実を知っている」と告げると、妻は警戒して不倫相手と会わなくなるケースが多数です。そうなると、新たな証拠をつかむのはほぼ不可能となるため、証拠集めは妻に話し合いを切り出す前に完了しておく必要があります。

3.サレ夫がしてはならないこと

サレ夫になったとき、以下のような言動をしてはなりません。

3-1.いきなり問い詰める

妻をいきなり問い詰めるのはお勧めではありません。

証拠もないのに「不倫しているだろう」と責めると妻は否定するでしょう。警戒して不倫相手とも会わなくなり連絡もとらなくなって、証拠を集められなくなってしまいます。

それどころか、妻の方から「モラハラ」などを理由とした離婚をつきつけてきて離婚調停を起こされる可能性もあります。最終的に子どもの親権も奪われて養育費や財産分与を払わされ、離婚直後に不倫相手と再婚、などという最悪の結果にもなりかねません。

いきなり問い詰めても不利にしかならないので、証拠を集めるまでは不倫に気づいていないような振る舞いをしましょう。

3-2.暴力を振るう、暴言を吐く

妻の不倫が気に入らないからといって暴力を振るったり暴言を吐いたりしてはなりません。

暴力は違法行為であり、たとえ不倫されたとしても許されないからです。

妻だけではなく、不倫相手の男性にも乱暴な行動をとらないよう注意しましょう。

暴れると、妻が「DVを受けていた」などと離婚原因をすり替えてきて、サレ夫の方が不利な状況に追い込まれるリスクが高まります。

3-3.修復したい場合の注意点

夫婦関係を修復したいなら、妻をしつこく責めないよう注意しましょう。

折に触れて不倫を思い出して責めたくなってしまう気持ちはわかりますが、責めると関係が悪化して修復が難しくなってしまいます。

3-4.離婚する場合

離婚する場合、事前に離婚に関する知識を充分に仕入れておく必要があります。

知識がないと、適正な離婚条件も検討できません。

弁護士に相談するなどして知識を得て、不利にならないよう希望する離婚条件を固めてから相手に提案しましょう。

4.サレ夫が離婚するときの注意点

妻と離婚するなら以下のような点に注意してください。

4-1.財産分与

サレ夫であっても、財産分与では特に有利になりません。

夫婦で2分の1とするのが原則なので、夫名義の資産が多ければ妻へ分与する必要があります。

不倫慰謝料の金額は高くても300万円程度にしかならないケースが多いので、夫婦共有財産額が多ければ「サレ夫なのに妻へ高額な支払いをしなければならない」可能性があります。

離婚を切り出す前に財産分与のシミュレーションを行っておきましょう。

なお妻が納得すれば、妻への財産分与割合を減らせます。たとえばこちらは離婚したくないけれど妻が「どうしても離婚してほしい」と強く希望する場合に、離婚に応じる代わりに妻への財産分与を0にするなどの条件提示も可能です。

4-2.年金分割

不倫された場合でも、年金分割で有利になるわけではありません。夫が厚生年金に加入していて妻が被扶養者の場合などには、妻へ多くの年金保険料が分割されてしまいます。

3号分割なら夫の合意すら不要ですし、合意分割が適用される場合でも最終的に年金分割調停を申し立てられると0.5の割合で分割が認められてしまうでしょう。

サレ夫が厚生年金に加入していて妻は加入していないあるいは低収入の場合などには、年金分割で不利になってしまうので要注意です。

4-3.親権と養育費

不倫したからといって妻が親権をとれなくなるわけではありません。不倫した妻でも子どもの親権者になるケースが多々あります。裁判所が不倫した母親に親権を認める場合もあるので「不倫をするような母親は親権をとれない」と過信すべきではありません。

妻が親権を取得した場合、養育費も払わねばなりません。子どもには罪がないので、養育費が減額されることもありません。

4-4.慰謝料

不倫されたら「慰謝料」を請求できます。慰謝料の請求相手は妻と不倫相手の男性の両方です。どちらにも全額請求できますし、どちらか一方のみに請求してもかまいません。

離婚する場合の慰謝料相場は100~300万円程度、離婚しない場合の慰謝料相場は50~100万円程度になります。

肉体関係を証明できない場合の慰謝料

妻と相手男性の肉体関係を証明できなくても、「通常の社会常識を超えた親密な交際関係があって平穏な夫婦関係を送る権利が害された場合」には慰謝料請求できる可能性があります。

その場合の慰謝料額は50万円以下になるのが通常です。

4-5.婚姻費用

不倫した妻が家出して、サレ夫へ「婚姻費用」を請求してくるケースが少なくありません。

婚姻費用とは夫婦が負担すべき生活費をいいます。

不倫して夫婦関係を破綻させておきながら婚姻費用を請求するのは不当なので、妻側からの婚姻費用請求は認められない可能性が高いですし、認められたとしても減額されるケースが多数です。納得できなければ安易に請求に応じず弁護士に相談しましょう。

サレ夫になったときには不倫の証拠を集めたり離婚するかどうか検討したり、検討すべき事項が多々あります。対応に迷ったときには自己判断せずに恵比寿の弁護士までお気軽にご相談ください。

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