「遺産分割」の方法と進め方

監修者
弁護士 鈴木 翔太
弁護士 鈴木 翔太
弁護士法人鈴木総合法律事務所、代表弁護士の鈴木翔太です。
弊所では、弁護士の応対に対して99.02%の方からご満足の声を頂いており、98.53%の方から、お知り合いに紹介したいとの声を頂いております。
まずはお気軽にお問い合わせください。

人が死亡して「相続」が起こると、被相続人の財産や負債を「相続人」が取得します。

相続人が複数名存在する場合には「遺産分割」によって「誰がどの遺産を取得するか」を決定しなければなりません。

遺産分割の場面では相続人間においてトラブルが起こりがちなので、注意が必要です。

今回は「遺産分割」の意味、方法や進め方について、解説します。

1.遺産分割とは

遺産分割とは、被相続人(死亡した人)が残した「遺産」を相続人たちが分割取得する手続きです。

被相続人が死亡時に財産や負債を残していた場合、有効な遺言書がない限り、資産や負債は「法定相続人」に相続されます。

法定相続人とは、民法が定める相続人のことであり、被相続人の親族関係に応じて決まります。また、民法は、それぞれの法定相続人の「遺産の取得割合」も定めており、その割合のことを「法定相続分」と言います。

ただし、民法は、「具体的な遺産の分割方法」を定めていません。

たとえば不動産と預貯金、車が残されたとして、どの相続人がどの遺産を取得すべきかについては、法律上当然に決まるものではないのです。

そこで法定相続人たちが所定の手続を踏むことにより、遺産の分け方を決定する必要があります。このように、相続人らが遺産を分け合う手続きを「遺産分割」と言います。

遺産分割しない限り、不動産の名義書換や預貯金の払戻などもできないので、相続が起こったら早めに遺産分割に取り組みましょう。

2.遺産分割の方法

遺産分割の方法には「現物分割」「代償分割」「換価分割」3種類の方法があるので、以下でそれぞれについてみてみましょう。

 

不動産の遺産分割方法について遺産として不動産が残されていると、どのようにして分ければ良いかわからず相続人の方々が困ってしまうケースがあります。 不動産にはいく...

2-1.現物分割

現物分割は、遺産を相続人がそのままの形で取得する方法です。

たとえば不動産が2つあって2名の子どもが相続する場合、兄と弟がそれぞれ1つずつ不動産を相続するケースなどです。

2-2.代償分割

代償分割は、遺産を相続した相続人が、他の相続人に対して「代償金」を支払う方法による分け方です。

たとえば遺産が1000万円の価値のある不動産1つで2人の子どもが相続をするとき、兄が不動産を取得して弟に半額である500万円の代償金を支払うケースなどです。

2-3.換価分割

換価分割は、遺産を売却して売却金を法定相続人で分け合う方法です。売却金は、法定相続分に従って分配します。

たとえば3000万円の不動産があり子ども3人が相続をするときに、不動産を売却して子どもたちがそれぞれ1000万円ずつ取得するケースなどです。

なお、遺産を「共有」のままにしておくこともあります。遺産分割をしないという選択です。

しかし、共有状態にしておくと、不動産の有効活用もできませんし、トラブルを将来に持ち越すこととなります。相続が起こったときには、できるだけ早めに遺産相続をしておくことが重要です。

3.遺産分割の流れ

遺産分割の流れについてもみておきましょう。

3-1.相続人調査

まずは、被相続人が出生してから死亡するまでのすべての戸籍謄本、除籍謄本、改正原戸籍謄本を取得して、被相続人の相続人を調査しましょう。

相続人たちが遺産分割を決定するための遺産分割協議には「すべての法定相続人」が参加する必要があるので、事前に相続人を明らかにしておく必要があります。

3-2.相続財産調査

次に、遺産の内容を調べます。遺産分割協議の前提として、遺産の範囲が明らかになっている必要があるためです。

3-3.遺産分割協議を行う

相続人と相続財産が確定したら、すべての相続人が参加して「遺産分割協議」を行います。

遺産分割協議とは、法定相続人が話し合いによって遺産分割方法を決定する手続きです。

 

相続人に未成年者がいる場合の遺産分割協議の方法遺産相続の際、相続人の中に未成年者が含まれているケースがあります。 その場合、子どもが遺産分割協議書に署名押印をしてもその協議書は...

 

相続人全員が合意したら、その内容を「遺産分割協議書」という書面にまとめます。遺産分割協議書は、不動産名義の書き換えや預貯金の払い戻しなどの具体的な相続手続きに必要となる重要書類です。

 

遺産分割協議書の作成方法と使い方相続が発生すると、法定相続人が全員参加して「遺産分割協議」を行い、「遺産分割協議書」を作成しなければなりません。 遺産分割協議書は...

 

3-4.遺産分割調停・審判を行う

相続人たちが自分たちで話し合いをしても合意できない場合には、家庭裁判所で「遺産分割調停」を行う必要があります。

 

遺産分割調停の進め方やメリット・デメリット 遺産分割協議をしても他の相続人と合意できない 妹が寄与分を主張しているが、納得できない 姉は多くの生前贈与を受けてい...

 

それでも合意ができない場合には、調停が不成立となって「遺産分割審判」となり、審判官(裁判官)が遺産分割の方法を決定します。

これにより、最終的に遺産分割の方法が決まります。

審判になると、当事者の希望しない方法による分割方法が選択される可能性もあるので、遺産分割するときには、できれば話し合いによって解決する方が望ましいと言えます。

遺産分割を進めるときには、相続人同士の意見が合わずにトラブルになってしまう例も多いです。相続手続きに不安がある場合には、相続が「争続」になる前に、一度法律の専門家である弁護士までご相談下さい。

監修者
弁護士 鈴木 翔太
弁護士 鈴木 翔太
弁護士法人鈴木総合法律事務所、代表弁護士の鈴木翔太です。
弊所では、弁護士の応対に対して99.02%の方からご満足の声を頂いており、98.53%の方から、お知り合いに紹介したいとの声を頂いております。
まずはお気軽にお問い合わせください。
弁護士相談はこちら
弁護士法人鈴木総合法律事務所では、初回無料相談を受け付けております。
弊所では、弁護士の応対に対して99.02%の方からご満足の声を頂いており、
98.53%の方から、お知り合いに紹介したいとの声を頂いております!
まずはお気軽にお問い合わせください。